リプルニュース2003年6月号
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早いものでもうロングの予定のお知らせです。ここ2年台風の影響で中止になり近場でのクルーズでした。今年こそは伊豆七島のどこかに行きたいですね。
日程だけ決めておきます。7月の24日(木)夜遅く出航の27日(日)帰港です。行き先は未定ですが休みを調整しておいてください。
そしてここ長浜ですがもうウエットはいりません。短パンシャツでオーケーです。梅 雨の合間をぬって海の方へお出かけ下さい。


またまた先日起きてしまいましたね。初島を出航したセイリングクルーザーの事故のことは既にみなさんもご存じのことと思います。
忘れた頃にぽつんぽつんと何年かに起きてしまいますね。最近ではグアムレースのマリンマリン号、遠州灘での南波氏、そしてつい最近。
落水です。
そこで落水というものをもう一度認識し、最悪の事態にならないよう再認識をしましょう。

一般に落水の原因ですが、
1,大波(ちなみに水の容積は1立方当たり1トンです。デッキを洗う水の力は計り知れないのです。 
2,操船ミスによる急激なヒール。スピンランの時のブローチングなどがあげられます。
3,ブームパンチによる落水。
4,船酔い。これで命まではなくならないが、思考力の低下によるミス。
5,本人のつまずき、スリップ、安易なライフラインでの腰掛け等のミス。
6,ライフラインのような艇の整備不良等があげられます。
 ひとたび岸壁を離れるといつ何時このような状態になるかもしれないセイリングですが、落水防止の基本は(自分の命は自分で守る)という格言を肝に銘じておいてください。また基本を守っていれば絶対といって良いほど発生のしない事故の種類でもあります。そして最も有効な落水防止ギアとして、ライフハーネスがあげられます。荒天時時はもち論ですが夜間もこれを付けるということは、ディンギーでライフジャケットを付けると言うことと同じ事です。これは自分の体に合った物をショップの人と相談して納得出来る物をセイリング時にそっとセイリングバックに忍ばせておいてください。
また、デッキでの作業、移動は両手、両足での三点保持が原則です。

 さて、不幸にも落水が現実になってしまったら、先ず艇側の取る動作は、
1,速やかに大声で落水をクルー全員に知らせる。
2,落水者を見失わないようワッチに付かせる。
3,落水と同時に反射的にメインシート、ジブシートをクリートしたままタックをしヘッドセイルにバックウインドを入れクイックストップかけ、そのままベアさせて落水者のいる風下に向かう。かつてのクルーザーの手引き書にはコンパス針路を読み針路を保持しクルーが準備が出来たらジャイブで方向転換をして風下よりアプローチするの方法が採られていましたが、これはかつての大型帆船時代の救助方法であって、一刻を争う時にむやみに落水者から遠ざかってしまいます、現在のメソッドは落水者から離れないというのが原則になっていて、クイックストップ方式が一般的です。これは、メイン、ジブに一切手をふれずすヘルムスマン一人で出来る方法で、未熟なクルーにあーだ、こーだと指示を出さなくて良く、一刻を争うときには極めて有効な方法です。我がリプル号も時々練習をしており完璧に落水者の近くに寄ることが出来ま す。また、スピンランの時も思いっきりラフしタックにはいる前にスピンポールをフォアステイいっぱいまで出しハリヤードをカットしてスピンを回収してタックをし落
水者にアプローチします。
4,落水と同時にブイを投げる。
5,緯度経度、時間をメモしておく。安物のGPSでも落水記憶装置がが有り今はより便利にまりました。
6,回り込みが終了し、落水者の風下に来たらいっきにラフし艇速を落とし風軸30度位にして落水者を風下に抱かせシバーのままリーウエイにより接近。
そして、落水者本人のとる行動は手を振ったり、大声を出したりして自艇に位置を確認させることです。また、ブイなどにへはパニクラズに落ち着いて泳いでいきます。
そして、最悪にも自艇を見失った時には無駄な行動をとらないで体力の消耗に気を付け、体温の発散防止(両腕を腹に抱えライフジャケットを抱えるようにし、両足をライフジャケットに付くぐらいに曲げる)に努め救助されることを信じてただひたすら待ちます。

そして最後の仕上げとしまして、落水者の引き上げになるのですが先ず落水者とのつなぎ止める事を第一に行います(かつて石原都知事が都知事賞を差し上げた優れものがリプル号に積んであります、それは焼酎の大五郎に2パイ程度のシートを結び、反対側に浮環を結びシートをボトルの中に押し込んだだけの物ですが、これが凄い、浮環を勢いよく投げるとボトルの口からしゅるしゅろとシートが絡みもせず出ていきます)。そして、シバー状態のセイルをダウンさせ引き上げに入ります。
幾つかの方法がありますが、
1,ジブシートのエンドをスターン側にクリートし片方をウインチに巻き付けシートの中間を海面に垂らしして足場を作りエレベータのようにして引き上げます。
2,ハリヤードを使いウインチでの引き上げ。
3,ブームを出してメインシートでの引き上げ。(でもトッピングのクリートって艇にもよりますが大体簡単なものでしょう。しっかりとした物でないと仕えないかも)
4,残ったクルーで気合いとともに引き上げ。
5,落水者の意識がなかったら準備をした者が飛び込み結びつけた後引き上げ。
そして、落水者を見失ったときには(往々にしてこの様になる)コンパス針路を読み、緯度経度、時間をメモをししかるべき所に連絡をします。そして現場を極端に離れず、コンパス針路を中心にジグザグに走り捜索する方法と、一気に風下より風上にジグザグに捜索する方法とを併用して行います。また潮の速い所はそれに合わせた捜索も必要になってきます。

そして、その後運良く引き上げた落水者が無呼吸、心臓停止のことも考えられますので、直ちに毛布などで加温をして蘇生法に入り医師に引き渡します。
さて、最悪にも落水者が死亡したときには法的にはどんなことになるのかも考えておかねばなりません。自分の命は自分で守るのが基本ですが、法治国家日本では先ず船長に対して海難審判庁による行政処分に始まり、重大な過失がある場合には業務上過失致死罪で刑事処分があり、また故意過失にに関わらず民事的には遺族への慰謝料問題となるのです。
色々な面倒なことを残してあの世に行った人は仕方がないとして、残された関係者は大変ですね。

楽しいはずのセイリングが一転してこの様にならないよう、日頃から操船技術の向上、航海術の会得に努め生涯スポーツであるヨットを末永く楽しんでいきたいですね。
それにしても一人でのセイリング時にこの様なことがあったらと思うとぞっとしますね。自艇に引きずられるは、スイミングラダーはあがっているはでデッキには絶対に上がれないと思う。ペラ、ラダーに影響の無いように輪っかを垂らしておくと良いのかなー。

リプルニュース5月号はお休みでした。というのはリプル大、大改造に明け暮れており肉体労働の毎日でした。
コンピューター、テレビ、冷蔵庫、バイク、自転車、冷蔵庫、チューナー、タイヤ、船台の残骸などなどの粗大ゴミの廃棄、何と2トン以上です。周りの草取り、そして門扉の製造、クラブハウスの外壁のペンキ塗り、それに、夏物野菜の植え付けと頭脳労働をしようとすると脳みそがが働かない状態でした。完成しましたら写真でご報告いたします。外壁は白地でちょっと変わったデザインを考えています。
休みの間ご病気ですかとか、どうしたんですかなんて言う連絡なりメールが入り、少なからずの読者がいらっしゃることに嬉しくなりました。この場をお借りして休んでしまったことんをお詫び申し上げます。


釣りの方ですが、ようやく真鯛が釣れるようになりました。大きいものでも1kgはない小型の物ですがしっかりとした真鯛です。でもごまサバの猛攻を受けます。そこそこの大きさですが馬鹿にしてはいけません。しめ鯖、煮付け、塩焼き、ひものと色々な食べ方が出来ます。
でも、さばはサバの生き腐れとよくいったもので、生け巣での保管状態で一日の労働がパーになってしまう人がおりました。私の場合ですが釣り上げたらそんなに時間がたたないうちに先ずはらわたを取り海水で良く洗い、背骨の血合いを指で洗い、首の所をサバ折りにして氷のたんまりした海水で冷やしておきます。そうすれば真夏の暑さでもしめさばが食べられます。これからの釣りは暑さとの戦いみたいになり、本人はもちろんですが魚君の冷却にも気を付けてください。ペットッボトルを冷却しておくと氷代が節約できます。
そして今年はキスを皆さんが釣ってきます、かなり形のいいのです。当たり年なんですかね。


今年のリプル農場ですが、連休中に植え付けはすべて終了いたしました。きうり2本、ピーマン5本、インゲン23株、ミニトマト5本、なす10本、キャベツ21個です。猫の額みたいな所によくまー植え付けたものです。早いものでピーマンは近いうちに収穫時期を迎えようとしております、インゲンもツルになりだし日ごとのびております。


ポケット君ですが相変わらず元気しています。春の色々な予防接種も終わりサバちゃんと仲良くの毎日です。
そして海散歩では決まって水の中に入り遊ぶのが日課です。最近入会なさいました会員さんの愛犬でゴン君とお友達になり、お見えになると必ず二匹とも海で大はしゃぎです。又ゴン君はお父さんのヨットに乗せてもらい完全にヨット犬になりました。でも先日タックの時に落水をしてしまったとのことです。

P.S. リプルの会員になったら『ディンギーあげるキャンペーン』を行っています!

お問い合わせはTEL,e-mail:info@ripple-sc.com まで、、

 

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